プロ野球を数字で見てみよう

補強ポイントの計算方法

2026年の個人成績(打撃・投手・守備)・選手一覧・順位表をもとに、球団ごと・ポジションごとに「補強スコア」を計算し、 補強の優先度が高いポジションを推測しています。データの時点は2026年度シーズン終了時点です。

1. ポジションごとにリーグ平均と比べる

野手と投手で、次の値をリーグ平均と比べます。

ポジション使う値
捕手・内野・外野・DH合算OPS(出塁率+長打率)
先発先発型の投手の合算FIP(質)と投球回の合計(量)の平均
救援救援型の投手の合算FIP(投球の内容)と防御率(実際の失点)の平均

「リーグ平均と比べて何%悪いか」を成績のスコアとします(OPS・投球回は 1 − 球団 ÷ リーグ平均、FIP・防御率は 球団 ÷ リーグ平均 − 1)。正の値ほどリーグ平均を下回っています。

合算OPS(ポジション別の打撃)

公式の成績にはポジション別の打席数がないため、守備成績のポジション別出場試合数の比で、各選手の打撃成績を各ポジションに割り振ります。 割り振った安打・四球・塁打などを合計し、その合計からOPSを計算します。

  • 守備に就かなかった試合の分は「DH」とします。DH制でない2026年のセントラル・リーグでは、守備に就かなかった試合を1試合1打席の代打とみなします。
  • セントラル・リーグは2027年からDH制になるため、DHも評価に含めています(2026年は代打の打撃で比べています)。
  • 外野は左翼・中堅・右翼を区別できないため、1つのポジションとして扱います。

FIP と先発型・救援型

FIP は、被本塁打・与四死球・奪三振から計算する、守備の影響を除いた投球の指標です((13×被本塁打+3×(与四球+与死球)−2×奪三振)÷投球回+定数。定数はリーグのFIPがリーグの防御率と一致するように決めます)。

公式の成績には先発数がないため、一軍の登板あたり投球回が3回以上の投手を先発型、それ未満を救援型とします。

2. 年齢による加点

今の成績が良くても、高齢の選手に頼っているポジションは補強の必要が高いと考え、補強スコアに加点します。

来季開幕時点の年齢〜323334353637〜
年齢リスク00.20.40.60.81.0

ポジションごとに、選手の年齢リスクを出場量(打席・投球回)で平均し、20倍した値(最大 +20%)を加点します。

3. 年代のつながり

有望な選手が1人いるかではなく、若手から中堅まで年代がつながっているかを見ます。来季開幕時点の年齢で、若手(24歳以下)・中堅(25〜29歳)・ベテラン(30歳以上)に分けます。

  • そのポジションで一軍50試合以上(捕手は30試合以上)守った選手(先発型の投手は一軍50回以上、救援型の投手は一軍30登板以上)を「定位置をつかんだ選手」、ファームで平均以上の成績を残した選手(打者は200打席以上、先発型の投手は50回以上、救援型の投手は25登板以上)を「二軍で結果を残した選手」とします。育成選手も含みます。
  • 一軍の選手は出場数に加えて、本人の成績がリーグ平均より10%以上悪くないことを条件にします(野手はそのポジションのリーグの合算OPS、先発型はFIP、救援型はFIPと防御率の平均と比べます)。
  • 若手・中堅の年代に、定位置をつかんだ選手も二軍で結果を残した選手もいなければ、年代ごとに +5% を加点します。
  • 若手と中堅の両方にいれば、年代がつながっているとして調整しません。ベテランが空いていても加点しません。
  • 球団ページでは、ある年代に定位置をつかんだ選手も二軍で結果を残した選手もいない状態を「層が薄い」と表しています。
  • どの年代にも、定位置をつかんだ選手も二軍で結果を残した選手もいないポジションは、さらに +5% を加点します(計 +15%)。
  • DHは守備位置がないため評価しません。ドラフトで指名された選手は、ドラフト会議の後に若手の年代に加える予定です。

4. 補強ポイントの選び方

補強スコア(成績のスコア+年齢による加点+年代のつながりによる調整)が +8% 以上のポジションを、高い順に補強ポイントとします。数は球団ごとに変わり、補強ポイントがない球団もあります。

補強ポイントには、補強スコアに応じて優先度の段階を付けています。

  • 最優先:+20% 以上
  • 優先:+15% 以上(+20% 未満)
  • 検討:+8% 以上(+15% 未満)

補強スコアは独自の物差しで、暫定の値も含むため、球団ページでは数値を表示していません。代わりに、ポジションごとに段階と、その理由(1〜3のどれが当てはまるか)を言葉で示しています。あわせて、そのポジションに一軍で多く出場した在籍選手を最大3人、出場数と来季の年齢とともに載せています(DHは守備に就かなかった打席から推定しているため、出場数は載せていません)。

ドラフト予想(指名人数と獲得したい選手像)

ドラフト予想では、補強スコアと同じ材料を、数年後の戦力に寄せた重みで足し直した「ドラフトスコア」をポジションごとに計算し、そこから支配下の指名人数と選手像を決めています。ドラフトで指名した選手が戦力になるのは数年先のためです。

ドラフトスコア

  • 今季の成績(1.のスコア)は半分の重みにします。指名した選手がすぐに課題を埋めるとは限らないためです。
  • 年齢による加点(2.)は、来季ではなく3年後の年齢で数えます。
  • 年代のつながり(3.)は、若手の年代が空いていれば +10%、中堅の年代が空いていれば +5%、どの年代にも選手がいなければさらに +5% とし、若手の空きを重く見ます。
  • 一塁手は対象にしません。他のポジションからの転向や外国人選手で埋めることが多いためです。

指名人数と割り振り

  • ドラフトスコアが +10% 以上のポジションを「需要が大きい」とします。
  • 指名人数 = 需要の大きい野手のポジションの数(0なら1)+ 投手の基本枠3 + 先発・救援それぞれ需要が大きければ1。4〜8人に収めます。
  • 野手は需要の大きいポジションに1人ずつ、残りを先発・救援に、ドラフトスコアの高い役割に多く割り振ります。

選手像の決め方

  • 年齢区分:そのポジションの今季の成績がリーグ平均に届いていないか、中堅の年代が空いていれば「即戦力(大学・社会人)」、それ以外は「将来性(高校生)」。同じ役割の投手の2人目以降は、1人前と逆の区分にします。
  • 左右:投手は、先発・救援それぞれの投球回のうち左投手の割合がリーグと5ポイント以上違えば、少ない方の投手を求めます。野手は、DH・代打の打席の左右の割合がリーグと5ポイント以上違う球団だけ、少ない方の打者を「DH・代打」の選手像として入れ(最もドラフトスコアの低い野手と入れ替え)、守備位置の選手像は「左右問わず」とします。
  • タイプ:野手は、そのポジションの長打力(IsoP)と出塁率がリーグの中で何位かを比べ、低い方を求めます。投手は、奪三振率と与四球率をリーグ平均と比べ、より劣る方を求めます。

走力と守備力は、ポジションごとに割り振れるデータがないため選手タイプに使っていません。重みや基準は暫定の値です。チームの状況から機械的に推測した選手像であり、特定の候補選手の指名を予想するものではありません。

対象と限界

  • 球団の値は、判定時点で球団に所属している選手の、その球団での一軍成績だけで計算します。シーズン途中で移籍・退団した選手は含めません。
  • リーグ平均は、そのリーグの全選手(移籍・退団した選手を含む)の成績から計算します。
  • 守備力・走塁、ドラフト、FAによる移籍の可能性はまだ評価に含めていません。
  • 試合単位で打撃成績を割り振るため、代打の多い選手の扱いには誤差があります。
  • 補強ポイントは機械的な推測であり、特定の選手の評価を示すものではありません。